6月4日、私たち文星なでしこインターアクトクラブは宇都宮北ロータリークラブの皆様と一緒に足尾体験植林に参加しました。
足尾は、明治中期、渡良瀬川周辺で起こった足尾銅山鉱毒事件で有名です。足尾銅山の廃液が原因となり、水質・土壌汚染が社会的に大きな問題となりました。栃木県出身の政治家である田中正造がこの問題について天皇に直訴したことは、当時はたいへんな騒ぎとなりました。
1897年以降、荒廃した足尾の森林を復元するために始まったのがこの植林活動。私たち高校生にとってははるか昔のことですが、一度失われた自然を元に戻すのはとても時間のかかる作業です。実際の足尾はかなり緑がありました。これまで数多くの人が足尾の自然を復元するために努力してきたということを実感しました。しかしながらまだまだ完璧とは言えません。将来の環境のことも考えると、この活動の大切さがよくわかりました。
植樹体験の後は、近くの川で遊びました。その後のごはんもとてもおいしかったです。
午後は、日光植物園の愛称で親しまれている東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園に行きました。ここは、東京都文京区にある本園では行えない高山植物の研究を主な目的として1902年に開設されました。現在の場所に移転したのは1911年のことですが、とても古く歴史のある美しい植物園でした。見たことのない植物や優しい緑に囲まれ、日頃の疲れが癒された至福のひと時を過ごすことができました。宇都宮とは違い、時の流れがゆっくりしているように感じました。
今回の体験を通し、足尾の歴史や自然の大切さについて学ぶことができました。これからもインターアクトクラブの活動を通して社会への理解を深め、自分が貢献できることを見つけていきたいです。この度は私たちに貴重な体験をさせてください、本当にありがとうございました。
宇都宮文星なでしこインターアクトクラブ1年1組 堀井春日