例会報告

2015.09.10第1473回例会回 9月 第2例会印刷

SAA

馬上源市SAA

ロータリーソング「奉仕の理想」

会長の時間

岩原臣男会長

久能山から日光山へ
江戸前期、武力とは別のレベルで新秩序の形成に大きな役割を果たしたのが、南光坊天海(てんかい)と以心崇伝(いしんすうでん)の2人の僧です。
2人は家康没後の、神号をめぐり激しく対立(京都南禅寺の僧 崇伝は大明神・天海は大権現)したが天海の大権現となる。
天海は3代将軍家光の信任を得、幕府に大きな力を及ぼしました。
家康は生前、側近の本田正純と天海、崇伝の3人を枕元に呼び自分の臨終の後遺骨を駿府(静岡県)の久能山(くのうざん)に納め、葬儀は江戸の増上寺で行い、位牌は松平家の菩提寺の三河大樹寺(だいじゅじ)に置くこと、一周忌をすぎてのち、日光山に小さなせい堂を建て、神として祀ること、また崇伝が勤める京都の南禅寺金地院(こんちいん)にも小さな堂を建て、武士達にあがめさせること、を命じました。
天海は家康の遺言に従い、一周忌後、日光に遷座しました。
今年は、家康没後400年と言うことですが、駿府では「一周忌の際に移したのは御霊であって、遺骨は久能にある」とアピールしています。
天海は「あればある なければなきに 駿河なる くのなき神の 宮うつしかな 」
遺骨がどこにあるのかは、永遠の謎という気がします。

ニコニコBOX

貝塚美浩ニコニコBOX副委員長

§岩原臣男会長
 渡辺様、昨日はお世話様になり、ありがとうございました。
§渡辺道彦会長エレクト
 ①愚妻誕生祝品 謝謝 ②岩原会長、昨夜親交深謝
§小林徹会員
 山本先生、先日は家内がお世話になりました。ありがとうございました。
§佐藤晃会員
 誕生祝い、ありがとうございました。
§小倉和己会員
 節目の誕生日、本日「とき」を戻す年となり、水で洗い流して一からの始まりです。
§大音正信会員
 雨です。これだけ降れば10月18日は晴れると思います。雨でも10月18日は大家族旅行会、よろしくお願いします。

活性化

幹事報告

田村吉幸幹事

1、来週ガバナー公式訪問です。よろしくお願いします。

米山奨学会

佐伯秀利委員長

 ロータリー米山記念奨学会から7月の寄付金傾向が届き、7月分の寄付金総額は223,594,979円(前年同期比1,190万円増)でした。この中には、当クラブの普通寄付4000円×48 192,000円が含まれています。
 10月1日の例会には地区米山記念奨学会委員長の辻裕司様と奨学生をお呼びして卓話を頂くことになっております。今年度は「平和を生み出す一歩をあなたの手から」という標語のもと10月1日より岩原会長の方針にもあります、お一人当たり18,000円を集めさせて頂きますのでよろしくお願いします。

お知らせ

塩島純也会員

日生宇都宮支社企業セミナーのご案内(資料配布)

9月17日(木) 6:30よりホテルニューイタヤ
講演者:プロゴルファー ・ 作家 坂田信弘 氏
お誘いあわせの上、皆様のお越しをお待ちしております。

会員卓話:歴代会長卓話 2014-2015年度会長

上野一典会員

今日のテーマは「学ぶ」事と「勉強する」事の違いを、私の3人の娘たちの海外での経験を通して考えたことを話してみたいと思います。私自身は1959年の生まれで、受験戦争の真只中で高校時代をすごしました。確かに受験のための「お勉強」はしたと思います。高校も進学校で、修学旅行はなくて、夏休みには勉強合宿をやるような学校でした。

今から、19年前に私たち家族に、ある転機が訪れました。子供3人と妻と私の5人でイギリスに留学するというものです。当初は、私と長女だけで行く予定でしたが、三年間ぐらいなら下の娘達にも将来良い影響があるだろうと考えて、家族5人で行くことにしました。当時、長女は12歳、次女は8歳、三女は6歳です。3人とも英語はまったく出来ません。下の2人はアルファベットすら書けません。特に三女は、小学校には1週間だけしか通わず、日本語すらもままならない状況でした。長女はロンドンの日本人学校に入れました。やはり12歳で英語が出来ない状況では友人関係も厳しいと考えたからです。次女と三女は現地の田舎のボーディング・スクールに入れました。イギリスにはこのボーディング・スクールといわれる寄宿舎付の私立学校が多くあり、近くに住んでいても、平日は自分の子供を寄宿舎に預けてしっかりしたマナーを身につけさせる家庭があります。ほとんどが白人の子供で、何人かの裕福なインド人の子もいました。もちろん日本人はうちの娘たちだけです。

実は新学期が始まってすぐに「失敗したかな?」と思いました。子供たちが学校でとってくるノートを見てみると、黒板の文字を絵として写しているわけです。ローマ字も書けないわけですから当然ですね。でも、姉妹二人でいたおかげで不登校にはなりませんでしたし、ピアノが弾けて、走ることが得意だったので、すぐに人気者になりました。運動会や発表会の後には、「ピアノが弾けて、足の速い日本人が来た。」と家庭に招待されたのです。お勉強だけが出来ることより、そうした特技を買ってくれるのです。

クラスのサイズは25人程度で、授業のやり方も日本とはまったく違いました。日本のように、先生が黒板に書いて説明し生徒はそれをノートに取るのとは異なり、それぞれが考えて自分の意見を発表する授業が多く見られました。うちの娘も、英語が出来ないのもかかわらず、すぐに30分のプレゼンの時間を与えられました。他にも、歴史の時間は、私の記憶では、年表とその時の出来事の相関を覚えることが中心でしたが、イギリスではじっくりと歴史の裏側を考えさせる内容に少し驚きました。なぜ起きたのか?自分はどう思うか?などです。当然スピードは遅く教科書も終わりません。でも、史実の中から自分の考えやその理由をしっかりと持たせて発表させるのです。正解はひとつではありません。それぞれの考えに対して、先生は必ず褒めてくれるのです。成長して娘が受験したケンブリッジの入試には驚きました。担当教授の前で目の前に置かれた顕微鏡を覗いて、なにやらわけのわからない物体についての感想を述べるものだったそうです。
乗馬・ダンス・ホッケー・音楽といった課外活動もしっかり認めてくれます。また、ボランティア精神も日本に比べてすごいと思いました。娘の学校は500年以上の歴史がある学校で、ピアノもとても古く音程も狂っているような代物でしたので、感謝の気持ちを表そうとピアノを寄付するために娘たちはコンサート企画しました。すると面識もない多くの人たちが応援に駆けつけてくれたのです。地元の新聞に取り上げられたのが話題になったからかもしれません。演奏の幕間の多くの観客たちのために、差し入れやお茶を用意してくれました。

OECDが実施しているPISAという15歳の子供対象の統一のテストがあります。表1を見るとシンガポール・韓国・日本がすべての項目で上位に顔を出しています。上海や台湾もがんばっています。でも西欧の国々はほとんど出てきません。この年代ではアジアの国が子供にしっかりお勉強させていることがわかります。

読解力 科学的リテラシー 数学的リテラシー 問題解決能力
1位 上海 上海 上海 シンガポール
2位 香港 香港 シンガポール 韓国
3位 シンガポール シンガポール 香港 日本
4位 日本 日本 台湾 マカオ
5位 韓国 フィンランド 韓国 香港
6位 フィンランド エストニア マカオ 上海
7位 アイルランド 韓国 日本 台湾
8位 台湾 ベトナム リヒテンシュタイン カナダ
9位 カナダ ポーランド スイス オーストラリア
10位 ポーランド カナダ オランダ フィンランド
《表1》PISAによる15歳の国別ランキング


次に、ノーベル賞受賞者の数(1901年~2015年)を国別に見た表2です。さっきの表と見比べるといくつか気づく点があります。アジアの国は日本以外トップ10に出てこないのです。PISAの表でどの項目にも名前が出なかったアメリカやイギリスなどの欧米の国々が上位なのです。私の独善的な考えですが、ただ単にお勉強をして暗記してもそれは新たな発見や発明を生まないのではないでしょうか?日本はまだ、18名とトップ10に名を連ねていますが、シンガポールは0名、韓国は1名、中国は2名、台湾は3名のノーベル賞受賞者しか出していません。もちろんそれがすべてではありませんが、われわれも「学ぶ」とは何かを考え直さなければいけないように感じます。

《表2》国別ノーベル賞受賞者数のトップ10
順 位 国  名 受賞者人数 人口(万人)
1位 アメリカ 339名 31700
2位 イギリス 112名 6400
3位 ドイツ 81名 8000
4位 フランス 55名 6600
5位 スウェーデン 31名 950
6位 スイス 22名 800
7位 ロシア 20名 14300
8位 日本 18名 12800
9位 オランダ 16名 1700
10位 イタリア 14名 6100

私自身が現地の大学院で学んでいた時、学生が大学に来て朝一番にすることは図書館の席を確保することです。朝のうちに取っておかないと、空き時間に勉強が出来なくなるのです。日本では、そこまで真剣に勉強に向かっている大学生がどれだけいるでしょうか?
いつの間にかどこかの時点で15歳まで上位にあった力が完全に逆転されています。
そうした中で日本でも新しい試みの大学が誕生し、世界に向けて発信しています。秋田の国際教養大学です。学生全員が1年間の留学をします。ただし、TOEFL550点以上取らないと必修である留学が出来ないので、4年間で卒業できる学生は50%です。人材育成ランキング(日経)では、日本でトップに立ちました。決して、英語だけを重視しているわけではなく、英語と何ができるのか?英語で何が出来るのか?が問われる時代に活躍する学生の育成に取り組んでいます。日本も、2020年の東京オリンピック開催に向けて新しい教育のあり方を考えなければいけないと思います。
「学ぶ」とは、自分が勉強して得た知識を自分なりに咀嚼して、自分の中に自分の形で蓄積していくことかもしれません。

9月のプログラム

野澤信男プログラム委員長

9月17日(木) 第1474回通常例会:RI第2550地区ガバナー公式訪問
                 205-2016年度ガバナー 中谷研一 様
9月24日(木) 第1475回夜間例会:観月会(担当委員会より別途、ご案内致します)

30周年記念川奈ゴルフ大会

佐伯秀利

 先日、会員の皆様に30周年記念川奈ゴルフ大会の案内をファックスさせて頂きました。ゴルフ場予約の都合上、締め切りは9月14日となっておりますのでよろしくお願いします。委員会一同皆様のお返事をお待ちしております。

出席報告

会員数 出席数 欠席数 出席率
44名 40名 9名 86.96%
前々回MU 前々回訂正 前々回訂正率
0名 0名 71.11